山奥でバイク事故を起こした青年が迷い込んだのは、陰惨な風習がある村。
霧が出たらオオカミが出る。村人は家にこもり、村人の中に潜んだオオカミをくくらなければならない・・・・・・
お互い顔見知りの村人同士が「話し合い」で殺しあう。
果たして主人公は、この血なまぐさい因習から抜け出すことができるのか!?
人狼をプレイするゲームではなく、リアル人狼ゲームに巻き込まれた青年が主人公のADVです。
序盤の村の不気味さ。
人狼が始まってからの読みあいと人間関係。
そして、それらを解きほぐしていく後半!
一見チャラい主人公ですが、頭脳明晰、行動力抜群。
こちらが不可解に思った点を余すことなく主人公が容赦なく作中で突いていくので、いわゆる「ご都合主義的な展開」で胡麻化さないシナリオが素晴らしい。
ルートにより、主人公が村人役だったり人狼役だったりするのですが、時に容赦なさ過ぎて周囲がドン引きするほどに有能です。
あと、とあるキャラが凡人が凡人としてあがくのも良いですね。意外な人が実は善良だったり、いかにも意味ありげな風習がじつはごく実用的かつ日常的な目的で使われているだけだったりとか、後になってわかるところも多くて面白いです。
ファミコン時代から今でもゲームを作り続けているケムコ。
個人的には、最近は同じようなシステム、ストーリーのハンコ型ケータイ向けRPGを作っている会社、という印象でした。
まさか、こんな尖った素晴らしいADVを作る能力があったとは・・・・・・正直脱帽ものです。
PC、switch、PS4/vita、スマホと色々な媒体で出ていますが、とりあえずスマホ版がかなり長い1ルートをまるまる無料で体験できるのでオススメ。
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